ガソリン価格の推移:全国平均の年ごとの値(2005〜2026 年)と、資源エネルギー庁の石油製品価格調査の読み方・価格が動いた理由
資源エネルギー庁の石油製品価格調査(毎週の給油所小売価格)から、レギュラー・ハイオク・軽油の全国平均を年ごとにまとめました。調査のしくみと読み方、2022 年からの補助金・2025 年 12 月 31 日の暫定税率廃止・2026 年 3 月の中東情勢による急騰と緊急的激変緩和措置など価格が動いた理由、燃料代の計算での使い方まで。
レギュラーガソリンの全国平均(資源エネルギー庁の石油製品価格調査)は、2022 年から 2025 年まで年平均 170 円台で推移し、2025 年 12 月 31 日の暫定税率の廃止で 150 円台に下がったあと、2026 年 3 月 16 日の調査で 190.8 円まで急に上がり、緊急的激変緩和措置(補助金)で 4 月以降は 170 円前後になっています。いまの全国平均は次の表です(毎週の調査から機械で取り直しています)。
| 燃料 | 全国平均(現金・税込) | 調査日 |
|---|---|---|
| レギュラーガソリン | 170.2 円/L | 2026-10-05 |
| ハイオクガソリン | 181 円/L | 2026-10-05 |
| 軽油 | 159.6 円/L | 2026-10-05 |
出典: 資源エネルギー庁「石油製品価格調査」給油所小売価格(全国・現金・税込)(取得日 2026-10-11)
| 電気 | 目安単価 | 改定 |
|---|---|---|
| 家庭の電気(目安) | 31 円/kWh | 令和4年7月22日 |
出典: 全国家庭電気製品公正取引協議会「電力料金の目安単価」
石油製品価格調査とは
資源エネルギー庁の「石油製品価格調査」は、給油所の小売価格を調べている国の調査です。
- 毎週月曜日に調査し、原則として水曜日に公表します。
- レギュラー・ハイオク・軽油・灯油の価格が、全国平均と都道府県別(ほかに経済産業局の地域別)で出ます。
- 1990 年 8 月 27 日からの毎週の値が「週次ファイル」(Excel)で公開されています。
- 2004 年 4 月以降は消費税込みの価格です(消費税の総額表示の導入に伴うもの)。それより前の値は、そのまま今の値と比べられません。
- 当サイトの表と車種ページの燃料代は、この調査の全国平均の現金価格(税込)を使っています。
年ごとの全国平均(レギュラー)
週次ファイルの全国の値を、暦年ごとに平均したものです(当サイトで計算。2026 年は 10 月 5 日の調査まで)。
| 年 | 年平均(円/L) | その年の最安の週 | その年の最高の週 |
|---|---|---|---|
| 2005 | 124.6 | 116.4 | 131.1 |
| 2006 | 135.7 | 128.7 | 144.1 |
| 2007 | 139.6 | 128.8 | 155.5 |
| 2008 | 156.4 | 110.6 | 185.1 |
| 2009 | 120.1 | 106.0 | 129.1 |
| 2010 | 133.1 | 125.8 | 139.6 |
| 2011 | 145.8 | 134.9 | 152.7 |
| 2012 | 146.9 | 139.4 | 158.3 |
| 2013 | 155.9 | 148.8 | 161.4 |
| 2014 | 163.1 | 149.1 | 169.9 |
| 2015 | 137.8 | 123.5 | 145.2 |
| 2016 | 120.6 | 112.0 | 130.3 |
| 2017 | 133.5 | 130.3 | 141.7 |
| 2018 | 149.9 | 141.9 | 160.0 |
| 2019 | 146.0 | 142.5 | 150.4 |
| 2020 | 136.4 | 124.8 | 151.6 |
| 2021 | 154.7 | 136.1 | 169.0 |
| 2022 | 170.4 | 164.7 | 175.2 |
| 2023 | 172.9 | 167.4 | 186.5 |
| 2024 | 175.0 | 174.3 | 180.6 |
| 2025 | 176.8 | 158.0 | 186.5 |
| 2026(〜10/5) | 167.0 | 154.7 | 190.8 |
- 1990 年 8 月からの週次の値でいちばん高いのは 2026 年 3 月 16 日の 190.8 円です(同じ週にハイオクは 201.8 円、軽油は 178.4 円)。
- 2004 年 3 月以前(消費税を含まない時期)のいちばん低い値は 1998 年 10 月 26 日の 91 円です。
ハイオク・軽油の年平均
| 年 | ハイオク(円/L) | 軽油(円/L) |
|---|---|---|
| 2015 | 148.6 | 117.2 |
| 2016 | 131.5 | 102.0 |
| 2017 | 144.2 | 112.2 |
| 2018 | 160.7 | 128.5 |
| 2019 | 156.8 | 126.8 |
| 2020 | 147.2 | 117.1 |
| 2021 | 165.5 | 134.7 |
| 2022 | 181.2 | 150.4 |
| 2023 | 183.7 | 152.7 |
| 2024 | 185.8 | 154.7 |
| 2025 | 187.5 | 157.1 |
| 2026(〜10/5) | 177.8 | 155.9 |
ハイオクとレギュラーの差、軽油とレギュラーの差は、年によって少しずつ違います。燃料の違いは レギュラーとハイオクと軽油の記事 へ。
価格が動いた理由(資源エネルギー庁の資料にある範囲)
ここでは、資源エネルギー庁・国税庁の資料に書かれている出来事だけを挙げます。
2022〜2025 年:燃料油の補助金
資源エネルギー庁の「燃料油価格に関する支援策の推移」によると、2022 年 1 月 27 日から燃料油の元売りへの補助が続き、基準となる価格を超える部分を補助する方式(基準価格は時期により 168〜185 円など)や、2025 年 5 月 22 日からの 1 L あたり一定額を引き下げる方式(ガソリン 10 円)など、方式を変えながら小売価格を抑えてきました。2022〜2025 年の年平均が 170 円台にそろっているのは、この期間です。
2025 年 11 月〜12 月:定額引下げと暫定税率の廃止
- 2025 年 11 月 13 日から、ガソリンの定額引下げを 15 円、11 月 27 日から 20 円、12 月 11 日から 25.1 円へ段階的に拡充しました。
- 2025 年 12 月 31 日に揮発油税等の特例税率(いわゆる暫定税率。1 L あたり 25.1 円ぶん)が廃止され、ガソリンへの補助は終わりました(国税庁・資源エネルギー庁)。
- 週次の値では、2025 年 11 月 10 日の 173.5 円から、2026 年 1 月 19 日の 154.7 円まで下がっています。
2026 年 3 月:中東情勢による急騰と緊急的激変緩和措置
- 資源エネルギー庁の 2026 年 3 月 11 日の資料は、イラン情勢を受けて原油価格が高騰したことを挙げ、収録された総理の発言で、ガソリン価格が 1 L あたり 200 円を超える水準になる可能性に触れています。
- 週次の値では、3 月 9 日の 161.8 円から 3 月 16 日に 190.8 円へ上がりました。
- 3 月 19 日出荷分から、ガソリンの全国平均小売価格が 170 円程度を超える見込みになったら超える部分を全額補助する「緊急的激変緩和措置」が始まり、3 月 30 日の調査では 170.2 円に戻りました。
- 2026 年 10 月 8 日以降の補助の支給単価は 1 L あたり 42.4 円です。資源エネルギー庁の特設サイトは、小売価格と並べて「補助なし価格」の推移も示しています。
税と補助の内訳は ガソリン税の内訳の記事 にあります。
この先のこと(決まっていないこと)
緊急的激変緩和措置について、資源エネルギー庁は「事態が長期化した場合には、今後とも支援の在り方を柔軟に検討する」としています。終わる時期は決まっていません。最新の支給単価は特設サイトで確かめてください。
燃料代の計算での使い方
年間の燃料代 = 年間の走行距離(km)÷ 燃費(km/L)× 単価(円/L)
- 単価に何を使うかで結果が変わります。いまの値を使うなら上の表、1 年の平均で見るなら年平均を使います。
- たとえば年 1 万 km・燃費 20 km/L なら年 500 L です。単価が 10 円違えば、年の燃料代は 5,000 円違います。
- 燃費はカタログの WLTC モード燃費を目安にします(WLTC 燃費の記事)。
- 当サイトの車種ページの燃料代は、上の表の全国平均の単価で計算しています。燃料代の安い順に並べるなら 車種検索(燃料代が安い順) から。
この記事に出てくる用語
- レギュラーガソリン — 自動車用ガソリンのうち、JIS の 2 号に当たるもの。主要諸元表の使用燃料では「無鉛レギュラーガソリン」と書かれる。
- 石油製品価格調査 — 資源エネルギー庁が、給油所のガソリン・軽油・灯油の店頭価格などを調べて公表している統計。給油所の価格は原則として毎週月曜日に調べ、水曜日に公表する。
- 暫定税率 — ガソリンの揮発油税・地方揮発油税と軽油の軽油引取税に、本来の税率(本則税率)より上乗せされていた税率。法令上は「当分の間税率」「特例税率」…
- 燃料油価格の激変緩和措置 — 燃料油の価格が急に大きく動かないよう、国が石油元売りなどに補助金を出して小売価格を抑える措置。ガソリン・軽油・灯油・重油・航空機燃料が対象…
- SS — サービスステーションの略で、車にガソリンや軽油を給油する店(給油所)のこと。ガソリンを売る事業者は品確法に基づく登録が必要。
- ハイオクガソリン — 自動車用ガソリンのうち、JIS の 1 号に当たるもの。告示や諸元表では「プレミアムガソリン」と書かれ、これを使う車は展示や表示でその旨を…
- ガソリン税 — ガソリンにかかる国の税金で、揮発油税と地方揮発油税をまとめた呼び名。ガソリンが製造場から出荷されるときにかかり、店頭の価格に含まれている。
- 燃料消費率 — 燃料 1 リットルで何 km 走れるかを表した値で、ふだん「燃費」と呼んでいるもの。カタログや主要諸元表には、国が決めた試験で測った値が「…
- WLTC モード — 国際的にそろえた試験法(WLTP)の走り方で燃費を測る試験モード。市街地・郊外・高速道路の 3 つの走りを続けて走り、合計の燃費とモードご…
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