軽自動車の維持費は年間いくら?軽自動車税・重量税・自賠責・燃料代の内訳と計算のしかた、普通車との差
軽自動車の 1 年の維持費を、軽自動車税(毎年)・自動車重量税と自賠責保険料(車検ごと)・燃料代に分けて、地方税法・国交省の税額表・損害保険料率算出機構の料率表・資源エネルギー庁の価格調査から整理します。普通車との違いと、13 年たつと重くなる税、自分の車の額の出し方まで。
軽自動車の維持費のうち、法律と公的な料率で額が決まるのは、毎年の軽自動車税と、車検ごとの自動車重量税・自賠責保険料です。これに、走った距離に比例する燃料代が加わります。任意保険・駐車場・整備費は人によって大きく違うので、この記事では金額を書きません。下の表と計算のしかたで、自分の車の額が出せます。
1 年の維持費の内訳
| 費目 | いつ払う | 額の決まり方 | 普通車(登録車)との違い |
|---|---|---|---|
| 軽自動車税 | 毎年(4 月 1 日の所有者) | 自家用乗用は 1 つの額 | 普通車は排気量で決まる自動車税 |
| 自動車重量税 | 新車のとき 3 年分、その後は車検ごとに 2 年分 | 重さに関係なく 1 台の額 | 普通車は車両重量 0.5 t ごと |
| 自賠責保険料 | 新車のときと車検ごと | 軽自動車の料率(全国一律) | 普通車とほぼ同じ |
| 燃料代 | 給油・充電のたび | 年間距離 ÷ 燃費 × 単価 | 車の燃費しだい |
| 任意保険・駐車場・整備・タイヤ | 契約・使い方しだい | 人による | — |
車検ごとに払う重量税と自賠責は、1 年あたりにするなら 2 年分を 2 で割ります。車検のときは、このほかに検査の手数料などもかかります。
軽自動車税(毎年)
| 区分 | 年税額 |
|---|---|
| 軽自動車(自家用乗用・2015 年 4 月 1 日以後に最初の新規検査) | 10,800 円 |
出典: 地方税法 第 154 条・第 448 条、附則第 12 条の 3・第 30 条(e-Gov 法令検索)(取得日 2026-10-11)
- 表の額は地方税法の標準税率です(第 448 条)。市町村は条例で、標準税率の 1.5 倍を超えない範囲で高い税率にできるので(同条 第 2 項)、実際の額は市町村から届く納税通知書で確かめてください。
- 表は 2015 年 4 月 1 日以後に最初の検査を受けた車の額です。それより前の車は額が違います。
- 13 年を過ぎると重くなります。地方税法では「最初の車両番号の指定を受けた月から起算して 14 年を経過した月の属する年度以後」の分が高い税率です(附則第 30 条)。国交省の概要では「初めて車両番号の指定を受けてから 13 年を経過した」軽自動車が対象で、「概ね 20% 重課」です(2026 年 10 月時点)。電気軽自動車・天然ガス軽自動車・ガソリンハイブリッドの軽自動車などは重課の対象外です。
- 電気軽自動車は翌年度が軽くなります。2025 年 4 月 1 日から 2028 年 3 月 31 日までに初めて車両番号の指定を受けた電気軽自動車などは、その翌年度分の税率が下がります(附則第 30 条 第 2 項)。国交省の概要では「概ね 75% 軽減」です。
普通車の自動車税との違い・納める時期は 自動車税の記事 にまとめています。
自動車重量税(車検ごと)
軽自動車の重量税は、重さに関係なく 1 台ごとの額です。下の表のいちばん下の「軽自動車」の行が、車検(2 年分)の額です。
| 車両重量 | エコカー(本則) | エコカー以外 | 13 年経過 | 18 年経過 |
|---|---|---|---|---|
| 0.5 t 以下 | 5,000 円 | 8,200 円 | 11,400 円 | 12,600 円 |
| 0.5 t 超 1 t 以下 | 10,000 円 | 16,400 円 | 22,800 円 | 25,200 円 |
| 1 t 超 1.5 t 以下 | 15,000 円 | 24,600 円 | 34,200 円 | 37,800 円 |
| 1.5 t 超 2 t 以下 | 20,000 円 | 32,800 円 | 45,600 円 | 50,400 円 |
| 2 t 超 2.5 t 以下 | 25,000 円 | 41,000 円 | 57,000 円 | 63,000 円 |
| 2.5 t 超 3 t 以下 | 30,000 円 | 49,200 円 | 68,400 円 | 75,600 円 |
| 軽自動車 | 5,000 円 | 6,600 円 | 8,200 円 | 8,800 円 |
車検(継続検査)ごとに 2 年分を納める自家用乗用車の税額。
出典: 国土交通省「2026年5月1日からの自動車重量税の税額表」(新車新規登録等時・継続検査等時)(取得日 2026-10-11)
- 新車のときは 3 年分を納め、エコカー減税(免税・75%・50%・25% 軽減)の区分は燃費で決まります。くわしくは 自動車重量税の記事。
- 軽自動車の「13 年経過」は、初度検査の年から 13 年を経過した年の 11 月以後に受ける車検からです(国交省の継続検査等の税額表)。
自賠責保険料(車検ごと)
| 料率 | 車種 | 24 か月 | 25 か月 | 36 か月 | 37 か月 |
|---|---|---|---|---|---|
| 適用中(2023-04-01 以後に始まる契約) | 自家用乗用自動車 | 17,650 円 | 18,160 円 | 23,690 円 | 24,190 円 |
| 適用中(2023-04-01 以後に始まる契約) | 軽自動車(検査対象車) | 17,540 円 | 18,040 円 | 23,520 円 | 24,010 円 |
| 次の料率(2026-11-01 以後に始まる契約) | 自家用乗用自動車 | 18,560 円 | 19,070 円 | 24,690 円 | 25,180 円 |
| 次の料率(2026-11-01 以後に始まる契約) | 軽自動車(検査対象車) | 18,660 円 | 19,170 円 | 24,830 円 | 25,330 円 |
保険期間の始まる日で料率が決まる。離島以外の地域(沖縄県を除く)。
出典: 損害保険料率算出機構「自動車損害賠償責任保険基準料率」(取得日 2026-10-11)
- 軽自動車は「軽自動車(検査対象車)」の行です。新車は 36 か月か 37 か月、車検では 24 か月か 25 か月で入ります。
- 普通車との差は小さく、料率の改定で大小が入れ替わることもあります。くわしくは 自賠責保険の記事。
燃料代の計算
燃料代は、次の式で出せます。
年間の燃料代 = 年間の走行距離(km)÷ 燃費(km/L)× ガソリンの単価(円/L)
たとえば年 8,000 km 走り、燃費が 20 km/L の車なら、年に 400 L 使う計算です。これに単価を掛けます。単価は資源エネルギー庁が毎週月曜に調べている全国平均を使えます。
| 燃料 | 全国平均(現金・税込) | 調査日 |
|---|---|---|
| レギュラーガソリン | 170.2 円/L | 2026-10-05 |
| ハイオクガソリン | 181 円/L | 2026-10-05 |
| 軽油 | 159.6 円/L | 2026-10-05 |
出典: 資源エネルギー庁「石油製品価格調査」給油所小売価格(全国・現金・税込)(取得日 2026-10-11)
| 電気 | 目安単価 | 改定 |
|---|---|---|
| 家庭の電気(目安) | 31 円/kWh | 令和4年7月22日 |
出典: 全国家庭電気製品公正取引協議会「電力料金の目安単価」
- 燃費はカタログの WLTC モード燃費を使うのが目安です。実際の燃費は、走り方・季節・エアコンで変わります。
- 電気の軽自動車は「電費(Wh/km)× 年間距離 ÷ 1,000 × 電気の単価(円/kWh)」です。電気の単価は契約する電力会社とプランで違うので、上の表の目安単価(全国家庭電気製品公正取引協議会)か、自分の契約の単価を使います。
普通車との差はどこで出るか
- 毎年の税: 軽自動車税は 1 つの額、普通車の自動車税は排気量が大きいほど高くなります。差がいちばんはっきり出る費目です。
- 重量税: 普通車は 0.5 t ごとに上がるので、重い車ほど差が開きます(上の表の各行と「軽自動車」の行を比べてください)。
- 自賠責: 普通車とほぼ同じです。
- 燃料代: 軽かどうかより、燃費で決まります。燃費のよいハイブリッドの普通車なら、燃料代は軽自動車と同じくらいか少なくなることもあります(たとえば ヤリス のハイブリッドと N-BOX の WLTC 燃費を車種ページで比べられます)。
任意保険・駐車場・整備費は「人による」
- 任意保険: 年齢・運転する人の範囲・等級・補償の内容・車の型式で保険料が変わります。
- 駐車場: 自宅か月極か、地域で大きく違います。
- 整備・タイヤ・オイル: 走る距離と車の状態で変わります。
どれも「平均」で書くと自分の額とずれるので、この記事と当サイトの車種ページでは金額を出していません。見積もりは各社・販売店で取ってください。
当サイトで調べられること
軽の車種ページの「維持費と 5 年総額」では、グレードごとに軽自動車税・重量税(新車時と 3 年目の車検)・自賠責・燃料代を計算し、5 年総額を出しています。