運転支援機能の一覧:ACC・車線維持支援・ハンズオフ・360°カメラの働きと、メーカーごとの名前
ACC(追従機能付きクルーズコントロール)、車線維持支援、ハンズオフ、ブラインドスポットモニター、360° カメラ、駐車支援などの働きを、トヨタ・ホンダ・日産の公式の説明で整理します。メーカーごとに違う商品名の対応、グレードで標準かオプションかの見分け方、当サイトで装備から探す方法まで。
ACC(追従機能付きクルーズコントロール)は、前の車との車間距離を保ちながら加速・減速を支援する機能、車線維持支援は車線の中を走るためのハンドル操作の一部を支援する機能です。名前はメーカーごとに違い、トヨタは「レーダークルーズコントロール」「レーントレーシングアシスト」、ホンダは「アダプティブクルーズコントロール(ACC)」「車線維持支援システム(LKAS)」と呼びます。同じパッケージ名でも車種やグレードで入っている機能が違うので、買うグレードの装備表で「標準」か「オプション」かを確かめてください。どれも、運転するのはドライバーという前提の「支援」です。
機能とメーカーごとの名前
公式サイト・装備表で確かめた名前です(トヨタはノア、日産はセレナの説明から)。空欄は、この記事で公式の名前を確かめられなかったものです。
| 機能(当サイトの装備名) | トヨタ | ホンダ | 日産 |
|---|---|---|---|
| 衝突被害軽減ブレーキ | プリクラッシュセーフティ | 衝突軽減ブレーキ(CMBS) | |
| 追従機能付きクルーズコントロール | レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付) | 渋滞追従機能付アダプティブクルーズコントロール(ACC) | プロパイロット |
| 車線維持支援 | レーントレーシングアシスト[LTA] | 車線維持支援システム(LKAS) | プロパイロット |
| 車線逸脱警報・逸脱抑制 | レーンディパーチャーアラート[LDA] | 路外逸脱抑制機能 | |
| ハンズオフ運転支援 | Honda SENSING 360+ のハンズオフ機能付高度車線内運転支援機能 | プロパイロット 2.0 | |
| ブラインドスポットモニター | ブラインドスポットモニター[BSM] | ブラインドスポットインフォメーション | |
| 360° 全周囲カメラ | パノラミックビューモニター | ||
| 駐車支援(自動駐車) | アドバンスト パーク | Honda パーキングパイロット | |
| ペダル踏み間違い時加速抑制 | プラスサポート(急アクセル時加速抑制)など | 誤発進抑制機能・急アクセル抑制機能など | |
| 標識認識 | ロードサインアシスト[RSA] | 標識認識機能 | |
| デジタルインナーミラー | デジタルインナーミラー |
日産のプロパイロットは、高速道路の渋滞と巡航でアクセル・ブレーキ・ハンドル操作をまとめて支援する機能として説明されていて、1 つの名前に ACC と車線維持支援の両方が入っています。
主な機能の働き
追従機能付きクルーズコントロール(ACC)
トヨタ ノアのレーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)は、ミリ波レーダーと単眼カメラで前の車を認識し、車速に応じた車間距離を保って追従します。前の車が止まると自分の車も止まって止まった状態を保ち、前の車が発進したときはドライバーの操作で発進して追従を再開します。車間距離は 4 段階で設定できます。
トヨタの「全車速追従機能付」、ホンダの「渋滞追従機能付」のように、低い速度まで追従するかどうかが名前に添えて書かれることがあるので、装備表の正式な名前まで読んでください。
車線維持支援
ノアのレーントレーシングアシストは、レーダークルーズコントロールの作動中に、車線の中央を走るために必要なハンドル操作の一部を支援します。車線が見えにくいときは前の車に追従してハンドル操作を支援します。似た名前の「車線逸脱警報・逸脱抑制」(ノアではレーンディパーチャーアラート)は、車線からはみ出しそうなときに警告し、はみ出さないためのハンドル操作を支援するもので、働きが違います。
ハンズオフ運転支援
ハンドルから手を離した状態での運転を、条件付きで支援する機能です。
- ホンダの Honda SENSING 360+ は、ACC と LKAS が作動しているとき、高精度地図と衛星測位で自車の位置と道路情報をつかみ、一定の条件下で手を離した状態での運転(ハンズオフ)を支援します。対象は高速道路・自動車専用道路です。
- 日産のプロパイロット 2.0 は、3D 高精度地図データなどを使い、高速道路の同一車線でのハンズオフを可能にする、と説明されています(セレナでは一部のグレードに設定)。
どちらも、使える道路・速度・ドライバーの状態などの条件があり、メーカーは機能に限界があること、状況によっては適切に作動しないことがあると注意しています。
ブラインドスポットモニター
ノアのブラインドスポットモニター[BSM]は、ドアミラーで見えにくい斜め後ろの車や、隣の車線を後ろから急に近づいてくる車を検知し、ドアミラー内のランプで知らせます。
360° 全周囲カメラ
ノアのパノラミックビューモニターは、車を真上から見たような映像を画面に出し、運転席から見えにくい車の周りを確かめられるようにする装備です。
駐車支援
ノアのアドバンスト パークは、スイッチを押すとハンドル・アクセル・ブレーキ・シフトの操作を車が支援して駐車する機能です。ホンダはパーキングパイロットという名前です。
同じ名前でも中身が違う
- パッケージ名が同じでも、車種で入っている機能が違います。 ホンダの Honda SENSING のページは、車種ごとに「機能あり」「機能なし」の表を載せていて、トラフィックジャムアシスト(渋滞運転支援機能)やブラインドスポットインフォメーションが「機能なし」の車種もあります。
- 同じ車種でも、グレードで標準かオプションかが違います。 ノアでは、アドバンスト ドライブ(渋滞時支援)やアドバンスト パークは「S-Z、S-G にメーカーオプション」とされ、S-X は対象に挙がっていません。ブラインドスポットモニターは S-Z・S-G に標準装備です。
- セットでしか選べないオプションがあります。 ノアのアドバンスト ドライブ(渋滞時支援)は、緊急時操舵支援(アクティブ操舵機能付)やレーンチェンジアシストなどとセットのメーカーオプションです。
装備表の記号の読み方は 主要諸元表の見方 にまとめています。
サポカー(セーフティ・サポートカー)
トヨタの説明によると、セーフティ・サポートカー(サポカー)は、政府が交通事故防止対策の一環として普及啓発しているもので、衝突被害軽減ブレーキやペダル踏み間違い時加速抑制装置など、安全運転を支援する装置を載せた車です。ノアは全車が「セーフティ・サポートカー S〈ワイド〉」と書かれています。
支援には限界がある
- 国土交通省の ASV(先進安全自動車)の考え方は、こうした技術はドライバーの安全運転を支援するもので、あくまでドライバーが主体的に、責任を持って運転するという前提に立っています。
- 自動車アセスメントの Q&A(NASVA)は、被害軽減ブレーキについて、試験は一定の条件で行ったもので、交通の状況や気象などが影響し、どんなときでも止まるものではないと説明しています。
- 安全性能の試験結果(★)の見方は JNCAP の見方 へ。
当サイトで装備から探す
「車を探す」では、装備で絞り込めます。そのグレードで標準装備の場合だけ当てはまる、という条件です(オプションで付けられるグレードは残りません)。装備の記載が公式の装備表に無いか、まだ読み取れていないグレードも外れます。
- ACC(追従機能付きクルーズコントロール)が標準のグレードがある車種
- ハンズオフ運転支援が標準のグレードがある車種
- 車線維持支援が標準・ブラインドスポットモニターが標準・360° カメラが標準・デジタルインナーミラーが標準
オプションで付けられるかは、車種ページの装備の表(● 標準・○ メーカーオプション・△ 販売店オプション・— 設定なし)で確かめてください。例: トヨタ ノア・ホンダ アコード・日産 セレナ