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車の選び方

チャイルドシートは何歳まで?使用義務の年齢・免除される場合・ISOFIX の決まりと安全性能の評価

6 歳未満の幼児を乗せて運転するときは、チャイルドシート(幼児用補助装置)の使用が道路交通法 第 71 条の 3 第 3 項で義務づけられています。免除される場合(道路交通法施行令 第 26 条の 3 の 2)、車側の ISOFIX 取付具の義務(保安基準 第 22 条の 5)、基準に適合した製品の見分け方、自動車事故対策機構のチャイルドシートアセスメントを、一次資料で整理します。

最終更新:

チャイルドシートの使用義務は 6 歳未満の幼児です。 道路交通法 第 71 条の 3 第 3 項は、自動車の運転者に、チャイルドシート(法律の言葉では「幼児用補助装置」)を使用しない幼児を乗せて運転することを禁じています。幼児は同法 第 14 条第 3 項で「6 歳未満の者」と定められています(2026 年 10 月時点)。6 歳以上でも、体格でシートベルトを正しく着けられない子どもには、チャイルドシートを使うよう警察庁は呼びかけています。

使用の義務

誰に・いつ

  • 義務を負うのは自動車の運転者です。6 歳未満の幼児を乗せて運転するときに、チャイルドシートを使用させなければなりません(道路交通法 第 71 条の 3 第 3 項)。
  • 国土交通省のよくあるご質問は、新生児でも、自家用車で病院から退院するときにはチャイルドシートを使用しなければならないと説明しています。

使えるチャイルドシート

法律が求める幼児用補助装置は、「座席ベルトに代わる機能を果たさせるため座席に固定して用いる補助装置」で、道路運送車両法の基準に適合し、幼児の発育の程度に応じた形状のものです(第 71 条の 3 第 3 項)。

  • 国土交通省は、基準に適合した製品には型式指定のマーク(現行の基準では「E マーク」)が付いていると説明し、マークを確かめて買うよう呼びかけています。
  • 「補助用具」などと表示された商品は基準に適合していない場合があり、6 歳未満の幼児に基準に適合しない補助装置を使っても、シートベルトをしていてもチャイルドシートの使用義務を果たしたことにはならないとされています(国土交通省 よくあるご質問)。

義務が免除される場合

道路交通法施行令 第 26 条の 3 の 2 第 3 項は、やむを得ない理由として次の場合を挙げています(要約)。

  1. 座席の構造でチャイルドシートを固定できない座席に乗せるとき(ほかの座席で使える場合を除く)
  2. 運転者席以外の座席の数以上の人を乗せるため、乗せる幼児の数だけチャイルドシートを固定できないとき(乗車人員の制限を超えない場合に限る)
  3. けがや障害のため、チャイルドシートを使わせることが療養上・健康保持上適当でないとき
  4. 著しく肥満しているなど、体の状態で適切に使わせることができないとき
  5. 運転者以外の人が、授乳など、チャイルドシートに乗せたままではできない日常生活の世話をしているとき
  6. タクシーなど一般旅客自動車運送事業の車の運転者が、旅客の幼児を乗せるとき
  7. 道路運送法 第 78 条第 2 号・第 3 号に当たる運送(特定の人の需要に応じる運送を除く)で幼児を乗せるとき
  8. 応急の救護のため、医療機関などへ緊急に運ぶ幼児を乗せるとき

乗車定員の数え方(12 歳未満は 1.5 人で 1 人)は 7 人乗りの車の探し方 で説明しています。定員の範囲で乗せられる人数と、チャイルドシートの義務は別の決まりです。

ISOFIX(車側の取付具)の決まり

乗用車には取付具の装備が義務

道路運送車両の保安基準 第 22 条の 5 は、乗用の自動車(乗車定員 10 人以上の車、運転者席とその横の座席しかない車、二輪・三輪の車などを除く)に、年少者用補助乗車装置取付具(チャイルドシートを車に固定する金具)を備えることを義務づけています。取付具の強度や位置は告示で定める基準に適合しなければなりません(同条第 2 項)。

自動車事故対策機構(ナスバ)は、2012 年 7 月以降に新たに市販された乗用車(乗車定員 10 人未満)には、ISOFIX チャイルドシートに対応する金具が必ず装備されていると説明しています(それ以前の車にも付いている車種があります)。

ISOFIX とシートベルト固定

ナスバの説明では、チャイルドシートの固定には、車のシートベルトで固定する方法と、座面の奥の専用金具(ISOFIX)で固定する方法があります。ISOFIX は、サポートレッグやトップテザーでぐらつきをなくして固定するもので、シートベルト固定に比べて取り付けの誤りが少ないとされています。

国土交通省は、ISOFIX の取付具が無い車に後から付ける「後付け ISOFIX 取付金具」の中に、保安基準(第 22 条の 5 第 2 項)に適合していないおそれがあるものが流通しているとして、基準への適合が確かめられないものは使わず、取付具の無い車にはシートベルトで固定するチャイルドシートを使うよう呼びかけています。

i-Size(国連規則第 129 号)

ナスバによると、2013 年 9 月から国連の規則第 129 号(i-Size)が始まり、i-Size のチャイルドシートは固定方式が ISOFIX だけになりました。側面からの衝撃の基準が加わり、使える子どもの区分が体重から身長に変わり、前向きに切り替える条件が「15 か月以上かつ 76cm 以上」と明確になっています。

子どもの成長に合わせた種類

ナスバは、体格の目安で次の 3 つに分けています(身長・年齢は目安)。

種類 対象の目安 取り付けの向き
乳児用(ベビーシート) 体重 10kg 未満または 13kg 未満・身長 70cm 以下・新生児〜1 歳くらい 後ろ向きまたは横向き(ベッド型)
幼児用 体重 9〜18kg・身長 65〜100cm・1〜4 歳くらい 前向き
学童用(ジュニアシート) 身長 150cm 以下・4〜12 歳くらい 大人用のシートベルトを使う

国土交通省のよくあるご質問は、小さな子どもがジュニアシートを使うと、シートベルトをすり抜けたり腹部を圧迫したりする危険があるとして、体重や身長に合ったものを使うよう説明しています。

どの座席に付けられるか

  • すべてのチャイルドシートがすべての車に付けられるわけではありません。 ナスバは、チャイルドシートのメーカーなどが出している車種別の適合表で確かめるよう説明しています。
  • i-Size のチャイルドシートは、車の取扱説明書に i-Size の記載がある座席のほか、チャイルドシートのメーカーが適合を確かめた座席に付けられる場合があります(ナスバ)。
  • 助手席に付けることについて、国土交通省のよくあるご質問は、チャイルドシートの使用上の注意に従うこととし、エアバッグの危険があるため後部座席を推奨しています。

付けられる座席と ISOFIX の位置は車種ごとに違うので、車の取扱説明書で確かめてください。

安全性能の評価(チャイルドシートアセスメント)

国土交通省とナスバは、市販のチャイルドシートの安全性能を試験して公表しています。

  • 前面衝突試験: 試験用の座席に子どものダミーを乗せたチャイルドシートを付け、速度変化が時速 55km(国の安全基準の速度の 1 割増)になるように打ち出して、頭部・胸部の加速度や頭の前への移動量などを測ります。
  • 使用性評価試験: 使いやすさや取り付けやすさを点数で評価します。
  • 評価は「優」「良」「普通」「推奨せず」です。ナスバは「推奨せず」について、使用不可という意味ではなく、試験した製品はすべて安全基準に適合していると説明しています。
  • 学童用(ジュニアシート)は、性能が車のシートベルトの性能による部分が大きいため、アセスメントの対象にしていません。

国土交通省のよくあるご質問も、値段ではなく、チャイルドシートアセスメントの結果を参考に選ぶことを勧めています。車そのものの安全性能の評価の読み方は JNCAP の見方 にあります。

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