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EV・電動車

ハイブリッド・PHEV・EV・FCV の違い:仕組み・充電の要否・補助金と税の扱い・燃費と電費の表示を一覧で

ハイブリッド(HEV)・マイルドハイブリッド・プラグインハイブリッド(PHEV)・電気自動車(BEV)・燃料電池車(FCV)の違いを、メーカー公式と次世代自動車振興センター・国土交通省の資料から整理。外部充電が要るか、国の CEV 補助金とグリーン化特例・重量税の免税の対象か、WLTC 燃費・電費・EV 走行距離の表示の違い、当サイトで動力ごとに車を絞り込む方法まで。

最終更新:

違いは何で走るかと外から充電するかです。ハイブリッド(HEV)はエンジンとモーターで走り、外から充電しません。プラグインハイブリッド(PHEV)は HEV に外から充電できる大きな電池を足した車で、電気だけでも走れます。電気自動車(BEV)は電池の電気だけで、燃料電池車(FCV)は水素で発電した電気で走ります。国の CEV 補助金と、自動車税の翌年度の軽減・重量税の免税の対象になるのは PHEV・BEV・FCV で、HEV とマイルドハイブリッドは対象外です。

5 つの違いを一覧で

種類 走る力 外からの充電 燃料 国の CEV 補助金 重量税(新車時) 自動車税の翌年度の軽減
マイルドハイブリッド エンジン(モーターが加速をアシスト) しない ガソリン 対象外 燃費基準の達成度で決まる 対象外
ハイブリッド(HEV) エンジンとモーター しない ガソリン 対象外 燃費基準の達成度で決まる 対象外
プラグインハイブリッド(PHEV) モーターとエンジン する 電気・ガソリン 対象(EV 走行換算距離 40 km 以上) 免税 対象
電気自動車(BEV) モーター する 電気 対象(普通・小型は一充電走行距離 160 km 以上) 免税 対象
燃料電池車(FCV) モーター(燃料電池で発電) しない(水素を充填) 水素 対象 免税 対象

補助金の条件は CEV 補助金の交付規程 別表 1(令和 7 年度補正)、重量税と自動車税は国土交通省「令和 8 年度 自動車関係税制改正の結果概要」によります。

それぞれの仕組み

ハイブリッド(HEV)

  • ガソリンエンジンと電動モーターの 2 つの動力を持つ車です。エンジンが発電した電気をモーターで使うので、外から充電する必要がありません(トヨタ公式)。
  • 次世代自動車振興センター(NeV)の用語集は、仕組みで 3 つに分けています。
  • シリーズ式: エンジンは発電だけをし、電池の電気とモーターで走る。
  • パラレル式: ふだんはエンジンで走り、発進や急加速のときにモーターがアシストする。
  • シリーズパラレル式: 両方の特徴を組み合わせ、発進時などはモーターだけでも走れる。

マイルドハイブリッド

減速するときのエネルギーで発電し、加速するときにその電気でモーターがエンジンをアシストする仕組みです(スズキ公式)。走る力の中心はエンジンで、外から充電はしません。国の CEV 補助金や自動車税の翌年度の軽減の対象(EV・FCV・PHEV など)には入らず、重量税は燃費基準の達成度で決まります。

プラグインハイブリッド(PHEV)

  • HEV と同じくエンジンとモーターを持ち、外から充電もできるハイブリッド車です。HEV より大きな電池を持ち、電気だけで走れる距離が長くなっています(トヨタ公式)。
  • 電池の電気がなくなっても、ガソリンエンジンで走れます。

電気自動車(BEV)

  • 外の電源から車の電池に充電した電気で、モーターを回して走ります。BEV または EV と略されます(NeV 用語集)。
  • エンジンがないので、ガソリン代の代わりに電気代がかかります。電気代の計算は 自宅で充電する電気代。

燃料電池車(FCV・FCEV)

  • 水素と酸素を反応させて電気をつくる燃料電池を積んだ電動車で、モーターだけで走ります(トヨタ公式)。
  • 水素の充填にかかる時間は平均約 3 分とトヨタは案内しています。水素ステーションの数が限られていることが課題です。

補助金と税の扱いの違い

国の CEV 補助金

対象は EV・軽 EV・PHEV・FCV などで、HEV とマイルドハイブリッドは対象外です。PHEV は EV 走行換算距離が 40 km 以上、普通・小型の EV は一充電走行距離が 160 km 以上という条件があります(交付規程 別表 1)。額は車種・グレードごとに決まります。くわしくは 国の CEV 補助金。

自動車重量税(エコカー減税)

  • EV・FCV・PHEV・天然ガス車は、新車の登録時に免税で、初回の車検も免税です。
  • ガソリン車・ハイブリッド車は、令和 12 年度燃費基準の達成度で、免税(125% 達成など)から減税なしまで分かれます。
車両重量75% 減税50% 減税25% 減税本則減税なし
0.5 t 以下1,800 円3,700 円5,600 円7,500 円12,300 円
0.5 t 超 1 t 以下3,700 円7,500 円11,200 円15,000 円24,600 円
1 t 超 1.5 t 以下5,600 円11,200 円16,800 円22,500 円36,900 円
1.5 t 超 2 t 以下7,500 円15,000 円22,500 円30,000 円49,200 円
2 t 超 2.5 t 以下9,300 円18,700 円28,100 円37,500 円61,500 円
2.5 t 超 3 t 以下11,200 円22,500 円33,700 円45,000 円73,800 円
軽自動車1,800 円3,700 円5,600 円7,500 円9,900 円

新車の新規登録時に 3 年分を納める自家用乗用車の税額。エコカー減税の区分(免税・75%・50%・25%)は燃費基準の達成度で決まる。

出典: 国土交通省「2026年5月1日からの自動車重量税の税額表」(新車新規登録等時・継続検査等時)(取得日 2026-10-11)

自動車税(グリーン化特例)

  • EV・FCV・PHEV・天然ガス車は、決められた期間に新車で登録すると、登録の翌年度分が概ね 75% 軽くなります。軽自動車税も、電気軽自動車などは同じく翌年度分が概ね 75% 軽くなります。
  • ハイブリッド車は軽減の対象ではありませんが、登録から一定年数が過ぎた車の税を重くする重課の対象からは外れています(ガソリン車は 13 年超で概ね 15% 重課。国交省の結果概要)。
税通常の年税額翌年度の税額(概ね 75% 軽減)
自動車税25,000 円6,500 円
自動車税30,500 円8,000 円
自動車税36,000 円9,000 円
自動車税43,500 円11,000 円
自動車税50,000 円12,500 円
自動車税57,000 円14,500 円
自動車税65,500 円16,500 円
自動車税75,500 円19,000 円
自動車税87,000 円22,000 円
自動車税110,000 円27,500 円
軽自動車税(電気軽自動車)10,800 円2,700 円

対象: 電気自動車・燃料電池自動車・プラグインハイブリッド等で、令和七年四月一日から令和十年三月三十一日までの間に新規登録したもの(登録の翌年度分だけ)。

出典: 地方税法 第 154 条・第 448 条、附則第 12 条の 3・第 30 条(e-Gov 法令検索)(取得日 2026-10-11)

燃費・電費の表示の違い

  • ガソリン車・HEV: カタログの燃費は WLTC モード(国際的な試験のしかた)で、全体の燃費に加えて「市街地」「郊外」「高速道路」ごとの燃費が表示されます(国交省 2017 年 7 月 4 日の発表。走り方に近い燃費を知るため)。単位は km/L です。
  • EV: 電費(一定の距離をどれだけの電力で走れるか)と、一充電走行距離が表示されます。日産 サクラの公式ページは「一充電走行距離(国土交通省審査値)180 km(WLTC モード)」と表示しています。電費の単位は Wh/km か km/kWh です。
  • PHEV: 燃料で走るときの燃費と、電気で走るときの値の両方があります。当サイトの車種ページでは、メーカーの主要諸元から、燃料で走るときの WLTC 燃費と、電費・電気で走れる距離を載せています。外から充電した電気で走る割合を決める係数をユーティリティファクターといい、PHEV の燃費性能を定めるときに使われます(NeV 用語集)。
  • FCV: 表示のしかたは車種ごとに公式の主要諸元で確かめてください。

当サイトで動力ごとに絞り込む

車種検索で動力を選ぶと、その動力のグレードがある車種に絞り込めます。

当サイトの「ハイブリッド」は、メーカーの諸元でハイブリッドとされるグレードを広く含み、マイルドハイブリッドとそれ以外を分けていません。仕組みの違いは各車種の公式ページで確かめてください。

例として、同じ車名で HEV と PHEV がある トヨタ プリウス と トヨタ RAV4、EV の 日産 サクラ、FCV の トヨタ MIRAI の車種ページでは、グレードごとに燃費・電費・税・補助金を並べて見られます。費用の比べ方は EV とガソリン車の維持費の比べ方 にあります。

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